それからそのような計画引揚げでない、個々にばらばら引揚げて参りますものがございますし、また中国におきましても、何とか帰りたいというような事情で、特別に向うの留用機関等に申請いたしまして、幸い許されるものがございますが、帰国について相当多額の旅費がいるということで、現実には帰れないということがあつたのでございますが、この問題につきましては、本年の四月一日から、政府におきまして所要の海上船運賃を負担する
山本淺太郎
○説明員(武野義治君) 朝鮮事件が起るまでは、割に、中国北京政府と言いますか、中共政府が留用者に対しまして、各留用機関に留用解除してよろしいという指令はぼつぼつ出されたようでありまして、毎月ぼつぼつ個人的にそういつた留用期間解除者が帰つて参つたことについては、前にも御報告申上げた通りでありますが、朝鮮事件が起りましてからは、そういつた留用解除者というものは極めて少いのでありまして、本年二月には十一名
武野義治
○説明員(武野義治君) 若しこうした事実が正しいものといたしましても、私どもは過去のいろいろなインフオーメーシヨンから申しますと、留用機関が、許可を与えるということは非常に長い年月の闘争の結果得られたというようなことが多いのでありまして、そうして日本人が非常に役立つために、これを留用するということが原則のようにさえも思うのであります。
武野義治
○説明員(武野義治君) 留用機関が解除いたしますときは、従来の例では、その大部分が退職手当に類するものをもらいまして、それを自分が自分の負担の形において船会社に払つて帰る、即ち留用機関がとにかく帰る一切の費用は負担するというのが殆んどの例でございます。
武野義治
それを要約いたしますると、間接的に、国内における引揚促進運動の状況等を、彼ら残留者は知つておるけれども、それが現地に直接的に形として効果が現われ得ないという欠陥は、この直接的な働きかけ、つまり国民の意思なり留守家族の意思なりが、留用機関の関係当局者等に十分反映されていないのだ、かような要望が、私どもの手許にある資料によりますと、非常に多いのであります。
宮崎一郎
留用機関について申上げますが、先ず第一に留用者であつたかたがたでございますが、この留用者かたがたは現地において相当執拗な帰国運動を継續した後に、ついに留用機関の許可と北京政府当局の許可を得て帰れるようになつたということ。この相当執拗な帰国運動というものが大体共通しております。で、手續といたしましては、留用機関で帰国の許可を得ます。
武野義治
而も低賃金で使いまくれる又自由に酷使できるという点もあると思いますが、そういうために非常に便利な存在であるというために、なかなか留用機関が解放しようとしない。勿論いつまでには解放するとかいうような或る程度の思わせぶりはあるとは思いますけれども、いざとなればやはり強迫なり、懐柔の方法の諸手段を書しておられるように聞いております。
武野義治
ただ正式留用解除者の場合には、このような一切の手続は中共、いわゆる留用機関において旅費あるいは手続等も行われまして旅費等も十二分に支給されているやに聞いております。
長岡敏夫
特に今回の引揚者は、今までその帰国の方法がわからなかつたけれども、意を決してこの四家族全部が留用機関の長、北京の方の関係方面に集団的に留用解除と帰国の意思を発表いたしました。非常なる努力の結果、この帰国の嘆願書に許可をもらつたということが報告されてございます。
武野義治
○山本説明員 最近帰りました実例を見ますと、先ほど申し上げましたように、全部外国船でございますが、十四ほどのケースを調べてみますと、半分ぐらいは先方負担、留用機関で負担してくれております。あとの半数くらいは本人が出した、こういうふうに言つております。
山本淺太郎
私どもは一月半ばかりおりましたが、幾らか金を私どもの留用機関からくれたものでありますから、そんなものをつてでもらつておつたのでありますが、そういうつてのない人たちは非常に困つておりました。そこで今度は帰国がだめになつて、そうして中共軍が入りました。
梅震